クラフトビールをもっとおいしく!グラスの種類解説とおすすめブランド3選

クラフトビールを飲む時、グラスに移して飲みますか?それともプシュッとしてそのまま缶や瓶から飲みますか?そのまま飲むのは移す手間がなく、洗い物もないので手軽で良いですよね。ただ、グラスに移すことでより一層おいしく&楽しくクラフトビールをいただくことができるのです!

今回はクラフトビールをもっと楽しむために必要不可欠なビールグラスについて、使うメリット、選ぶポイント、種類、おすすめのブランド、そしてお手入れについてご紹介していきます。最後まで読んでいただけたら嬉しいです!!

グラスを使うメリット

泡立ちと香りがよくなる

ビールをグラスに注ぐことで、泡がよりいっそう立ち、香りがふんわりと広がります。
ビールの泡は蓋のような役割をしてくれます。ビールが空気に触れて参加してしまうことを防いだり、液中の炭酸ガスが逃げないようにとどめたり。また注ぐ時に程よく泡立たせることで液中の炭酸を和らげて少しマイルドにする効果もあるのです。
また、クラフトビールの大きな特徴は豊かで複雑な香りです。グラスに移すことで、缶の小さな口からでは感じられなかった香りが広がります。また直接飲むとアルミの風味が味を邪魔してしまうこともありますが、グラスに移すことでそのような心配もなくなります。思わず鼻から息を吸い込みたくなるでしょう。

見た目も楽しめる

ビールがグラスに注がれると、泡がシュワシュワと浮かぶ様子を見ることができます。またクラフトビールはそのスタイルによって全く異なる色合いを持っており、透明なグラスに移すことでその美しさを最大限に引き出すことができます。泡の乗り方やビールの色の違いを視覚的に楽しむことで、ビールの魅力をより深く感じることができるでしょう。

気分が上がる

ビールを注ぐグラスが特別なお気に入りのものだと、ビールをいただく時間の質まで向上します。好きなブルワリーのグラスをコレクションしたり、形の異なるグラスを集めたり。自分好みのビールグラスを使うことで、ビールを飲む時間をより特別なものにできるのです。今日はこのグラスにしよう〜と考えるのも楽しいですよ。

 

グラス選びのポイント

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これからご紹介するポイントによって、香りや味の感じ方などが変化します。ビールのスタイルや好みに合わせて上手に選びましょう。

形状

ビールグラスの形状は香りや泡立ちに影響します。曲線的なものは注いだ時に対流が起こるため香りが引き立ちます。細長いものは泡持ちがよくなり、キレが際立ちます。それぞれのビールの特徴とともに、ビールをどんなふうに楽しみたいかで選ぶグラスの形状も変わってきます。

飲み口の広さ

飲み口の広さで味わいや喉ごしが変わります。飲み口が広いグラスは注ぐと一気に香りが広がります。また、グラスを傾けたときに鼻とビールの距離が近くなるので、より香りを楽しめるのです。逆に飲み口が狭いグラスは喉越しがよく、ごくごく飲みたいビールに向いています。また泡持ちがよいという特徴もあります。

容量

ビールは一度に注ぎきれずに残ってしまうと酸化してしまう可能性があります。また、中に溜まった酵母や澱の影響で味が変わってしまうという場合もあります。このような事態を避けるため、ビールが一度に注ぎ切れる容量を選ぶと良いです。ちなみに日本の缶ビールは1缶350mlか500ml、海外のクラフトビールだとUSパイント473mlかUKパイント568mlのことが多いです。
しかし人によっては少量ずつ楽しみたい場合もありますよね。そのような方は小さめのグラスを選ぶほうが良いと言えます。

ガラスの厚さ

グラスの厚さはビールの口当たりや温度の変化に大きく影響します。厚めのグラスの場合、外からの熱が伝わりにくいため冷たい状態をキープすることができます。薄めのグラスの場合は、口当たりが良く、ビールがするりと舌に流れ込んでくるため繊細な風味を感じやすくなります。冷たいままでごくごくと飲みたいビールなのか、温度変化を楽しみながら風味を楽しみたいビールなのかによって使用するグラスも変えると良いですね。
ちなみに薄いグラスは少しの力が加わっただけでも割れてしまうので、扱いには注意が必要です。

脚の有無

脚があるグラスの場合、手の温度がビールに伝わることを防ぐことができます。そのためビールの温度変化を防ぐことができるのです。また、ワインのようにゆっくりと香りを楽しみながら優雅に飲みたい時に適しています。
逆に脚がないグラスの場合は、手の温度がビールに伝わります。そのため温度変化によって味の違いを楽しめるビールに適しています。また、安定感もあるので、普段使いにも向いています。

素材の好み

ビールグラスの主な素材はガラスですが、中には陶器、ステンレス、銅などのものもあります。金属製のグラスだと、キンキンに冷えたビールを長時間楽しめますし、陶器製のグラスだと表面の凹凸によってサーバーで注いだようなきれいな泡を作り出すことができます。

デザインや素材の好み

見て、使って、気分が上がるグラスを選ぶことも重要なポイントです!お酒は嗜好品。楽しむものです。推しブルワリーのロゴが入ったもの、キャラクターが描かれたもの、参加したイベントのグラスなど、思いを馳せながら、楽しい気分になれるものを使っていきましょう。

主なビールグラスの種類

ジョッキ

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日本で最も馴染み深いビールグラス。分厚いグラスに持ち手がついていることが特徴です。冷えた温度をキープできることと、爽快な喉越しが楽しめることから、ピルスナーなどのラガービールを楽しむのにぴったりです!

ピルスナーグラス

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名前の通りピルスナーを飲むために作られたグラスです。一般的には背が高く細長い直線的な形状をしています。背が高いことから注いだ時にきめ細やかな泡が立ちやすいです。すっきりとした味わいと特徴的な苦みを楽しめるグラスです。ジョッキに比べると口に入ってくる量が少ないので、より繊細な味わいが楽しめるでしょう。

パイントグラス

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イギリスのパブでよく使われてきたグラスで、最近ではクラフトビール専門店でもよく使われています。UKパイントの568mlをが入ることが名前の由来です。厚みがあり、下に向かって少し細くなる形状をしています。呑み口が広いので、香りが広がります。ペールエールやIPA、スタウトなどのエールビールに向いています!
ちなみにパイントグラスの中にも大きく2種類あり、一つはすっきりと直線的なコニカルグラス。もう一つは飲み口のすぐ下に膨らみがあるノニックグラスです。ノニックグラスは重ねても簡単に抜けるようにする、手が滑るのを防ぐ、欠けるのを防ぐという効果があります。

チューリップグラス

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丸みを帯びたシルエットと飲み口がくびれている、脚のあるグラスです。飲み口がすぼまっていることで、香りと味をキープしてくれます。フルーティーさが特徴のベルギー系ビールやバーレーワインなどにおすすめのグラスです。チューリップのつぼみのような形であることが名前の由来です。

ヴァイツェングラス

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名前の通り、ヴァイツェンビールを飲むために作られたグラス。細長く下の方がくびれており、飲み口は少し広がっているという特徴があります。背が高いため泡持ちが良く、ヴァイツェンなどの白ビールが持つもっちりとした泡を楽しむのみぴったりです。また飲み口が少し広がっていることにより、華やかな香りがふわっと広がります。

IPAグラス

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その名の通り、IPA(インディアペールエール・アイピーエー)を楽しむために作られたグラスです。グラスの上半分は卵のように丸く、グラスの下半分はきゅっと絞られていて、そこに凹凸が施されているというかなり特徴的な形をしています。香りが鼻先に集中することで独特なホップのフルーティーさを存分に楽しめ、凹凸に寄ってグラスを傾けるたびに泡が生まれて最後まで香りがキープされる構造になっています。また、凸凹部分を握って飲む形になるため、手の温度に寄って徐々にビールの温度が上がり、アロマがより引き立つように設計されています。

スタウトグラス

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黒ビールの一種であるスタウトを飲むためにデザインされたグラス。IPAグラスと同じく下半分がきゅっと絞られた形をしていますが、凹凸はありません。また上半分や飲み口はIPAグラスよりも少し広めに作られています。スタウトの特徴は焙煎したモルトの風味、深い香りです。香りと苦みのバランスを撮ってくれるグラスです。IPAグラスと同じく手の温度による温度変化を楽しめます。

フルートグラス

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シャンパングラスのような縦に細長く、口の部分がすぼまっている、脚付きのグラスです。香りや炭酸を逃しにくく、舌にするっと少量ずつ流れる形をしているので、繊細でフルーティーなフルーツビールやサワー系を飲むのに最適です。シャンパンのような華やかな見た目・雰囲気を楽しめます。

タンブラーグラス

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どんなビールにも合うグラス。上部に向けてまっすぐ広がる、紙コップのような形をしています。金属製や陶器製はこの形であることが多いです。どんなビールを飲むにも合う、日常使いできる形状なので、最初のグラスとして使ってみるのもおすすめです。

おすすめブランド

ツヴィーゼル(Zwiesel) -PR-

 

craftbeer_glass_zwiesel

https://www.facebook.com/ZwieselJapan

ドイツで150年続く歴史あるクリスタルグラスブランドで、2022年に創業150周年を迎えたそうです。

PRですが、私が現在めちゃくちゃ欲しい!!と思っているブランドです。現在はカナダに留学中なのでモノを増やすことができず、購入を先延ばしにしていますが、帰国して落ち着いたら購入したいと思っています。その理由は「発泡ポイント」です。「発泡ポイント」とは、グラスの底にレーザーもしくは職人の手作業によって刻印された6つの小さな点のこと。ビールに含まれる炭酸がこの「発泡ポイント」に当たることで美しい繊細な泡が継続して立ち上がり続けるのです。シャンパンのように、美しく泡が生まれ続けるビールは目で見ても楽しく、よりおいしく感じられそうではないですか?

こちらの動画では「発泡ポイント」によってきれいな泡が立ち上る様子を見ることができます!

公式サイトはこちら!

ビールグラス ビアグラス | ツヴィーゼル公式サイト
ビールは、大きく2つ「エール」と「ラガー」に分かれます。 「エール」の特徴は、上面発酵で造られる、麦芽の甘味と香ばしさ。のど越しや爽快さよりも、旨みをじっくり味わいながら飲むビールといえます。ドイツ・バイエルン地方の「ヴァイツェン」、アイル...

 

シュピゲラウ(SPIEGELAU)

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https://twitter.com/SpiegelauJapan

1521年に南ドイツのバイエルン地方で誕生した、ドイツの名門グラスブランド。
約500年もの歴史があり、培われた技術と最新テクノロジーを融合させて、高品質なガラス製品を作り出しています。上質な薄いガラスによって、ビールの風味と口当たりを最大限に高めてくれるグラスばかりです。

昔アルバイトをしていたクラフトビール屋さんでもシュピゲラウを使っていたと思います。また私もIPAグラスを持っていますが、本当に飲み口が薄くて美しい形なので、同じビールでもよりおいしく特別なものに変えてくれる気がしています。

公式サイトはこちら!

グラスを変えるとビールが変わる SPIEGELAU(シュピゲラウ)
世界中のプロフェッショナルが愛用する圧倒的な耐衝撃性と耐久性、ドイツの名門グラスウェアブランド「シュピゲラウ」

リーデル(RIEDEL)

craftbeer_glass_riedel

https://twitter.com/riedeljapan

上記のシュピゲラウのグループブランドで、ワイングラスが特に有名です。1756年オーストリア創業で、世界で初めてブドウ品種ごとの魅力を最大限引き出せるワイングラスの形状を研究開発した会社なのだそう。そんなワイングラスの老舗が生み出すビールグラスは薄さや美しさが魅力的です。

私もオヴァチュアという脚付きのグラスを一脚持っています。とにかく注いだ状態が美しくて、見ているだけでもテンションが上がります。350mlのビールを注ぐのにピッタリで、どんなスタイルのビールでも合わせやすいグラスで大のお気に入りです。

公式サイトはこちら!

ビールにぴったりのビアグラス ‐ シュピゲラウ 《 公式 》
ビールグラスの商品一覧。SPIEGELAUは圧倒的な耐衝撃性と耐久性で世界中のプロフェッショナルが愛用する、ドイツの名門グラスウェアブランドです。

お手入れが大切

ビールグラスはとても繊細です。また、取り扱いによってビールを入れた時の美しさも変わってきます。きれいなグラスは「エンジェルリング」というビールの泡の後ができ、美しい泡立ちが楽しめます。逆に汚れが残っていると、「カニ泡」という大きな粗い泡ができてしまったり、グラスの表面に泡がたくさん付いてしまったりして、ビールの味わいや見栄えが損なわれます。普段からきれいな状態を保ちビールとグラスの魅力を最大限楽しみましょう!
というわけで、ビールグラスの取り扱いで重要なポイントをお伝えいたします。

丁寧に洗うこと!

汚れていないスポンジを使用し、しっかりと泡を立てて洗います。泡が残らないように、丁寧にすすぎ洗いを行いましょう。グラスが薄いので、どこかに当てて割ってしまわない用にご注意ください。(酔っ払っていると危ないので、夜は無理せず水をつけておいて朝に洗うのも手です。)
油汚れが残ったスポンジを使用すると帰ってグラスが汚くなってしまうので、グラス専用にスポンジを用意することをおすすめします。
また、熱湯で洗ってしまうとガラスが劣化する可能性があるので、それは避けましょう。

綺麗に乾かすこと!

グラスを乾かすときは、逆さまにして自然乾燥させます。布で拭くよりも自然乾燥のほうが余計な汚れや雑菌をつけなくてすむのでおすすめです。水滴の跡が残っている場合は、きめ細かいタオルやグラス拭きで拭き取りましょう。

 


今回は以上です。みなさんも美しいグラスでクラフトビールの魅力を目一杯楽しんでみてはいかがでしょうか。長い記事になってしましましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

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