先日、カナダのトロントに渡航してちょうど1年が経ちました。1年前の今頃は緊張しつつも新しい生活に胸を躍らせていたなぁと感慨深い気持ちになりました。
今回はそんな節目に思うことを率直につらつらと書き残しておこうと思います。どなたかに共感してもらえたり、参考にしてもらえたらと思います。
ちなみに、投稿直前にも同じ様に気持ちを綴った記事を出してました。よろしければこちらからご覧ください。
私は、会社をやめてトロントに1年間Coop留学をした元社会人です。専攻はデジタルマーケティング。半年間学校に通ってデジタルマーケティングについて学び、その後半年間はインターンやアルバイトをする日々でした。
それでは以下の内容ごとにリアルな感想を書いていきます。
Coop留学・デジタルマーケティングについて
学校では基礎の基礎を教わりました。幅広く必要な知識を知ることができましたが、すぐに活かせるほどの内容だったとは残念ながらあまり思っていません。。やはり経験がものを言う世界なので、とにかく仕事をしなければどうにもならないと感じています。そんな経験の場であるはずのCoop先ですが、見つけるのは思った以上に大変でした。考えてみれば、ネイティブや経験のある人と同じ土俵で戦うことになるため、留学生で初心者となると難しいのは当然でした。私は幸い、アルバイト先で接客業務と平行してWEBサイトの編集やSNS投稿、メールマガジンの送信など多くをやらせてもらえましたが、思い描いていた「オフィスで有給フルタイム」の仕事はできませんでした。アルバイト先には大変感謝していますが、少し理想と現実のギャップが大きかったです。
トロントでの生活について
トロントでの生活はとても楽しいものでした。様々な人種の人が集まっている街なので、色々な人に出会えるし、歩いているだけでもいろんな言葉が聞こえてきます。またいろんな国のご飯を楽しむこともできます。全員違うのが当たり前だから、周りを気にせず自分らしく生きられる空気がとても心地良かったです。アルバイト先や学校で色んな国のいろんな年齢の友達ができたことが、留学の一番の収穫と言っても過言ではありません。
また意外だったのは、思ったよりも秩序があること。エスカレーターでは大半の人が右側に立っていて、左側は急ぐ人のために開けています。バスや電車では降りる人を先に通す人がほとんどでした。(ただし列はありません)
ただし気になるところも色々とありました。一番はお金がかかる街だということ。家賃や物価は高いです。また自然が多いわけではないので、遊びに行くとなるとお店や施設に行くことになり、必然的にお金がかかります。留学生はアルバイトをしてお金を稼ぐことになると思いますが、かなりかつかつでした。また冬になるとお店の業績も悪化して、仕事をやめさせられたいう話もよく聞きました。とにかくお金に悩み続けます。
もう一つ気になる点は、周りの人のことを気にしないあまり、服装や化粧、髪型に気を使わなくなったり、ゴミの捨て方や交通機関の乗り方のマナーというものが消えていったりします。私自身、日本にいるときは化粧をしないと外に出られませんでしたが、今ではすっぴん、髪は伸ばしっぱなしでとかしただけの状態で近所に出歩いています。日本人であってもタバコをポイ捨てしたり、電車やバスの座席に足を上げたりする人がいます。日本にいるときはしていなかったはず…と、自由さと無責任さが表裏一体であるトロントの街に飲まれていることを実感しています。
社会人留学について
私は20代後半で仕事をやめて留学を決意しましたが、本当に良かったと思います。私は学生時代に長期留学をしてきませんでした。やはり海外で生活する経験は自分を大きく成長させてくれます。視野が広がって、様々な価値観に触れることができて、困難を乗り越える強さも身につきます。人は違って当たり前だと広い心を持つことができるし、大抵のことはなんとかなるという度胸も手に入れました。30歳を目前に、人生を自分のものにした感覚があり、とてもすがすがしいです。
学生時代の留学よりも、社会人を経験してから留学をしている人のほうが、自立していたり、本気で挑んでいたり、長期的な滞在も視野に様々な可能性を模索していたり。一言に留学といっても得られるものは何倍も大きい気がしました。もちろん学生時代に経験しておけば、キャリアをストップすることなく人生をスムーズに生きられるかもしれません。しかし、社会人を経験しているからこと得られることは間違いなくありました。本気度が違います。
とはいってもキャリアをストップして大金を使って1年間を過ごしたので、今後についての不安は絶えません。
今後について
今後は、日本に帰って社会復帰をしたいと思っています。英語や海外経験で培った広い視野を活かせる仕事を探します。デジタルマーケティングに少しでも関わる仕事だとなお良いですが、活かせるほどの知識を持っているのかどうかは企業様に判断していただこうと思います。
また、滞在中に日本の素晴らしさをたくさん見つけました。日本がどれほど独特な文化を持っているのかも再発見しました。どのような形でもいいので、日本の魅力を世界に発信できるようなお仕事ができたら大変うれしいですね。
今回の記事は、トロントで1年間のCoop留学をした私の率直な感想でした。実際どうなの?と不安に思っている方にリアルな感情をお伝えできたらと思って、気持ちが新鮮なうちに書き記してみました。どなたかの参考になっていれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
残り少しのトロント生活、楽しみます!
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