留学や海外勤務から帰国後、「英語力を維持したいけれど、日常生活で使う機会が減った」と悩む方は多いでしょう。また新しく仕事を始めたり、学校に戻ったりと忙しい日々が続くと思います。私もその一人です。
この記事では、外国での生活でせっかく鍛えた英語力を落とさないために、忙しくても続けられることをご紹介します。
ちなみに私は小さい時にアメリカに3年間だけ住んでいました。その後やはり英語を使用する機会がほぼなくなったのですが、それでも20年以上英語力を維持し、TOEIC965点レベルを保てています。私が長年続けていることも交えてお伝えしていきます!
帰国するとあっという間に英語力は落ちる
海外留学や駐在などで一定期間英語圏に住み、現地の人と話す機会がたくさんあると、自然と英語力は上がります。しかし、日本に帰国すると、必ずと言っていいほど英語力は落ちます。その理由は明白ですが、英語に触れる機会がほとんどないから!日本の90%以上は日本人ですから、ほとんどのコミュニケーションが日本語で行われています。使わない知識が薄れていくのは、当たり前のことです。
英語力の維持に必要なこと
目標を決めること
英語力の”維持”とここまで書いていますが、なにかを維持するためには常に上を目指さなければなりません。「ビジネスで使えるレベルにする」「外国人を案内できるようになる」「外国映画を字幕なしで理解できるようになる」「TOEICで〇〇点を取る」など、目標を持つことでモチベーションも上がり勉強を続けていけるでしょう。
できる限り英語を使う頻度を上げること
英語力が落ちていく理由は、英語に触れる機会がほとんどないから、と先ほど書きました。つまり伸ばすためには触れる機会を増やすしかないのです!具体的なおすすめの方法をこのあと書いていきます。
忙しくてもできる効果的な6つの方法
一人のときは常に英語を使う
一人で完結することは英語で行います。例えば考え事、独り言、スケジュール、日記など。とてもシンプルで簡単な方法ですが、かなり効果があると思っています。自分と一番会話をするのは自分ですからね。
その中で言い方がわからない単語があれば、調べましょう。日常的に自分が使う可能性が高い言葉だからこそ、ボキャブラリーとして持っておくべきで、それを効率的に学習することができるのでおすすめです。
英語のポッドキャストやラジオを聞く
最近はSpotifyなどのアプリで気軽にポッドキャストにアクセスできます。また、TuneIn Radioなどのラジオアプリを使えば海外のラジオを聞くこともできます。この方法だと、自然な英語を聞くことができます。時事ネタだったり、女子トークだったり、スポーツニュースだったり、興味に合うチャンネルを選びましょう。私のおすすめはこちらです。
英語学習者向けのポッドキャスト。Focusing on Connection not Perfection.(完璧さではなくつながりを大切に)というモットーのもと、とてもナチュラルでリアルな表現をわかりやすく学べます。更新頻度も高いので常に新しいエピソードを聞くことができます。パーソナリティ同士の会話という点も生きた英語で好きなポイントです。
様々な専門家や著名人によるスピーチを配信しています。難しい話題もありますが、とても勉強になります。少しアカデミックな表現を知ることもできますし、幅広い分野の専門家の話を聞くことができるので知的好奇心も満たされます。
アメリカのニュース専門放送局のラジオです。政治的な話が多く、スピードも容赦なく早いので(ネイティブ向けなので当たり前)、ちょっとハイレベルです。わからなくても聞き流し続けることでスピードにも慣れて、英語力アップ間違いなしです。よく出てくる言葉は耳に残るので、聞きながら言葉を調べてみるとより学習に繋がります。
洋楽を聞く
意味がわからなくても耳にしていることが大事。好きなアーティストが見つかれば、ただ楽しいだけなので最高の方法です。時間があるときは歌詞を見ながら聞いてみたり、家にいるなら一緒に歌ってみたりするとより勉強になります。どのアーティストでも良いと思いますが、ラップ、パンク、メタルなどの”ちょっと悪い”表現が多い曲よりも、ポップスなどのより日常に使えそうな表現が多い曲のほうが、勉強のためには良いかもしれませんね。
英語の本を読む
電車で通勤通学されている方は、ぜひ英語の本を買ってみてください。洋書は軽い素材のものも多いので持ち運びも楽でおすすめです。意味がわからなくてもそのまま読み進めていきます。英語に触れることがなによりも大事です!
余談ですが、英語の本を開いているというだけでもちょっとだけ”できるひと”感があり、自己肯定感が上がりやる気が続きます。笑
英語字幕で映画やドラマを観る
続きが気になって自然と勉強が続いてしまうという最高の方法です。英語字幕で観ると、状況と発音と文字が一気に入ってくるので、かなり効率よく英語が脳に焼き付いてくれます。ただし日本語字幕はNGです!結局日本語の文字を追ってしまい、あまり意味がありません。英語onlyの状況を作ってくださいね。おすすめは日常が舞台の作品。個人的におすすめの3作品をご紹介します。
ニューヨークに住む男女6人の友情や恋愛を描いた、超有名なテレビドラマです。初回放送は1994年ですが、今なお世界中で愛される作品です。一話約20分程度で、基本的に一話完結、そして日常をコミカルに描いているという面白さで、観やすく続けやすい作品です。まだあまり英語に自信がない方におすすめ。
2020年に配信されたNetflixオリジナルドラマ。シカゴで働いていたエミリーがパリへ転勤となり、言葉や文化の違いという壁にぶつかりながら成長していく物語です。パリが舞台で、さらにエミリーはSNSのインフルエンサーということで、全体的にすごくおしゃれ。テンション上げて見続けられます。日常会話はほぼ問題ないレベルの方におすすめ。
2011〜2019年に放送された、アメリカのリーガルドラマ。負けなしの敏腕弁護士と脅威的な記憶力を持つ青年がタッグを組んで数々の訴訟に挑むストーリーです。主役二人がビジネスマンでしかも頭脳派/天才ということもあり、会話は早口で語彙も難しいです。ビジネスレベルを目指す方におすすめ。このドラマに関しては、最初に日本語でざっと内容を把握するほうが、楽しく続けられて結果的に勉強になりそうです。
AIと会話する
オンライン英会話という手もありますが、きちんと椅子とテーブルを用意して…と時間的にも気持ち的にもハードルが上がりませんか?しかし、ChatGPTをはじめとする対話型AIなら、1分でも、10分でも話し相手になってくれます。私はChat GPTのアプリを使って、家事をしながら会話をしています。これのすごいところが、会話の内容がすべて文字としてチャット画面に残るところ!わからなかった内容を復習することができるんです。便利な時代です。
有料のものだと、スピークバディやDuolingoなどが有名ですね。比較記事はまた後日書きたいと思います。
以上です。続けられそうな方法はありましたか?
これらの方法を無理のない範囲で組み合わせて、忙しい日々の中でも英語力を維持・向上させていきましょう!
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